PFUは、2025年11月で創業65周年を迎えます。
株式会社PFUの設立と同時に誕生したコーポレートロゴマークは、時代の流れや社会の変化に合わせて、何度も進化してきました。この記事では、ロゴマークの変遷とともに、その当時のPFU製品や主な出来事についてご紹介します。ロゴマークの歴史とあわせて、ぜひPFUの歩みを感じてみてください。
なお、PFU誕生前の「ユーザック電子工業株式会社」と「パナファコム株式会社」では、それぞれ以下のロゴマークが使用されていました。
1987年、オフコンのトップメーカーである「ユーザック電子工業」と、ミニコン・パソコンの分野で成長を遂げた「パナファコム」が合併し、PFUが誕生しました
1987年4月~ PFU設立!初代ロゴマーク
株式会社PFUが誕生した際、新たなコーポレートロゴマークが制定されました。
シンボルに描かれた3本の太い線は、設立当時のグループ3社――P=松下グループ(現パナソニック)、F=富士通グループ、U=内田洋行――の固い結束を表しています。さらに、この3本の線が渦を巻きながら上昇し、1本にまとまっていくデザインは、固い結束のもとで新会社が限りなく発展していく姿を象徴しています。
配色にも設立時の企業理念が込められています。
- 社名(PFU)の赤
- :Pioneer’s Spirit
- マークの緑
- :Fresh & Flush
- 背景の白
- :User Oriented
こうして、株式会社PFUの歴史とともに歩むPFUロゴマークが誕生しました。
1993年6月~ PFUの文字がはっきりとわかる「ワードマーク」を採用
設立から6年後の1993年、PFUグループは時代の変化に合わせて、大規模な企業ブランドの刷新を行いました。
その結果、ロゴマークは「PFU」の文字がより明確にわかる文字のみの「ワードマーク」(注1)へと刷新されました。
注1:会社名やブランド名を独自のテキストデザインで表現した文字のみのロゴマーク。
なお、初代ロゴマークは、シンボルとワードマークを組み合わせたコンビネーションマークでした。
新しいロゴマークでは、企業理念である「Pioneer’s Spirit」「Fresh & Flush」「User Oriented」を象徴する三角形を社名の中央に配置。色彩にも意味を持たせて、緑は「信頼・明朗・環境」を、グレーは「知性・創造・冷静」を表現しています。
さらに、このロゴマークには用途別に2つのバリエーションが設けられました。
- 基本形
- :社旗、株式公文書、株券、アニュアルレポート、名刺など、公式なアイテムに使用
- 展開形
- :拡販ツールや広告など、幅広い用途に対応し、コーポレートイメージをよりダイナミックに演出
展開形は、さまざまなデザインへの応用力を持たせ、PFUの企業イメージをより力強く伝えるために制作されました。
1997年2月~ 活用実態にあわせた改良
1997年、ロゴマークのデザインを一部見直しました。「F」の三角形から続く線を8本から5本に減らし、間隔を広げることで、すっきりとした印象に仕上げています。
この変更は、1993年に制定した「展開形」を使う中で見えてきた事情によるものでした。三角形から続く細い線がにじんだり、サイズや背景色によってはモアレ(注2)やハレーション(注3)といった現象が起こったりと、意図したデザインが十分に再現されないことがあったためです。
線の本数を減らし間隔を広げたことで、こうした現象は起こりにくくなり、ロゴマークの視認性が高まりました。これにより、PFUロゴマークはより鮮明に、多くの場面で安定して表現できるようになり、ブランドとしての浸透も一層進みました。
注2:規則的な模様を重ねた際、周期のずれによって生じる縞模様。
注3:明度差がほとんどない高彩度の色を組み合わせたとき、境目がチカチカして見える現象。
2000年9月~ エンドースメントの適用とグレーパターンの新設
2000年、富士通グループに属していたPFUは、富士通の方針に沿い、従来のロゴマークの下に「a Fujitsu company」という表記を追加しました。
※現在は従来のロゴマークの画像を使用できないため、この記事では「a Fujitsu company」表記のない画像を使用しています。
さらに同年10月、新たなバリエーションとして、三角形から続く5本線を取り除き、全体を同一色(グレー)でまとめたグレーパターンを制作しました。この変更は、従来のロゴマークでは緑部分とグレー部分が別の要素に見え、まれに「PΓU(ピー・ガンマ・ユー)」と誤って読まれることがあったため、視認性向上を目的としたものです。
同時期に発売されたPFU製品
2001年:ScanSnapシリーズの初代となる両面カラースキャナー「ScanSnap(fi-4110EOX)」
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1つのコンセプトを貫いたScanSnapの開発者たち~お客様に支えられて20年~
【関連ページ】
ScanSnap History(ScanSnap 20th Anniversary)
2004年:ネットワークセキュリティ製品「iNetSecシリーズ」
2006年11月~ PFUブルーのロゴマークへ
2000年に制作したグレーパターンのロゴマークは、イベント会場や広告、紙媒体などで目立ちにくく埋もれてしまうという意見もありました。この意見を受け、2006年11月に新たなカラーバリエーションとして「PFUブルー」のロゴマークを作成しました。
ブルーを採用したことで、「落ち着き」「冷静さ」「信頼感」「高い技術力」といったイメージが一層際立ちました。さらに、「スマートさ」や「スピード感」など、PFUが持つ先進的な印象も強く打ち出すことができました。
同時期にあったPFUの出来事
2006年:組込みコンピューターの開発製造一貫体制の拠点「ProDeSセンター」開設
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2014年:東京本社(川崎)と東京開発センター(町田)を統合し、横浜本社に移転
2022年9月~ リコーグループの一員に
2022年9月、PFUはリコーグループの一員となり、ロゴマーク下の表記も「A RICOH Company」へと変更しました。
リコーグループへの参入後も、PFUは以下の事業を継続しています。
- イメージスキャナーやドキュメントソフトウェアによって、アナログとデジタルをつなぐドキュメントイメージング事業
- ITインフラの設計・構築から日々の運用まで、安定したシステムを提供するインフラ・サービス&インテグレーション事業
そして、創業65周年を迎えた今、さらなる成長とリコーグループ全体の発展に貢献するとともに、持続可能な社会の実現に向けて歩み続けます。
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